大手損保の運転者限定項目が変わる
自動車保険は、運転者を限定することで割引を受けられる運転者限定割引を導入している保険会社がほとんどです。
この運転者限定の項目が2019年1月から大きく変わりました。
運転者限定には主に3種類あり、これまで多くの保険会社では本人限定特約が存在しませんでした。
①本人限定:記名被保険者のみ運転可
②本人配偶者限定:記名被保険者とその配偶者(夫婦)のみ運転可
③家族限定:記名被保険者と同居の親族が運転可
それぞれ割引が受けられますが、限定範囲が狭いほど保険料の割引率も高くなります。
2019年1月から多くの大手損保会社が家族限定を廃止しました。
家族限定は運転者限定特約の中でも加入率が10%程度と低く、それもさらに低下する傾向が強まっているためです。
家族限定特約が廃止されると、これまでの加入者は割引を受けられなくなりますから、保険料を損する羽目になります。
もっとも、家族限定特約の割引率は1%程度しかなく、安くなる保険料の額はそれなりに保険料を支払っている人でも年間せいぜい1,000円程度でした。
運転者限定範囲が狭く割引率の高い本人限定特約は導入している保険会社があまり多くはありませんでしたが、家族限定特約の廃止に伴い大手損保が一斉に本人限定の導入を決定しました。
従来から存在する本人・配偶者限定特約の加入率は40%程度と高く、それも上昇傾向でした。
配偶者は運転しないけれど、本人限定特約がないから仕方なく本人・配偶者限定特約に加入していた人も少なくないと考えられます。
自分しか運転しないのに本人・配偶者限定特約を付帯している方は、本人限定特約に移行することが望ましいでしょう。
また、3年以上保険内容を見直していない方などは、併せて一括見積りサイト等を利用して補償内容の確認をしてみることをおすすめします。