全労済の自動車共済(マイカー共済)
全労済の正式名称は全国労働者共済生活協同組合連合会で、他の多くの保険会社の様な営利企業ではありません。
これは、労働組合の共済活動の一環として結成されたもので、生活協同組合(生協)の一種です。
自動車保険を販売している民間の保険会社では加入者が支払う保険料に会社の利益が含まれていますが、全労済は営利企業ではないので保険の掛け金には利益が上乗せされていません。
そのため、同一内容の補償内容、サービスであれば他の自動車保険と比べて負担が軽いという特徴があります。
さて、外資系を含む日本の保険会社では損害保険料率算出機構に加盟しています。
損害保険料率算出機構では損害保険金を支払う際に金額の計算方法の基準を定めていて、加盟する保険会社が金額を算定する際に利用します。
全労済は損害保険料率算出機構に加盟していないため、保険金の算定基準が民間の保険会社とは異なるという特徴を持ちます。
ただし、利用者が支払う料金システム(等級や年齢)などは民間の保険会社と比較して大きな違いはなく、保険でカバーされる範囲(対人賠償、対物賠償、車両賠償、人身傷害補償)についても同じです。
事故相手との示談交渉や24時間365日の事故対応・現場急行サービスなども民間の保険会社とほぼ同じサービス内容となっています。
ただ、呼び方の点で違いがあります。
自動車保険では事故時のレッカー移動サービスが付き、30kmまでは無料で利用することができます。
他にもタイヤ交換、バッテリー上がり、キー閉じ込み、ガス欠など、現場で30分以内で作業ができる場合のサービスも付いています。
全労済の自動車共済(マイカー共済)は保険でカバーされる補償範囲や掛金などは他の民間の保険会社と比較して遜色ありません。
そのため、自動車を購入したり他の保険会社から乗り換えを検討する場合に、他の多くの保険会社と一緒に比較して考慮することができます。
マイカー共済にはオプションや割引、特約が充実しているという特徴があります。
例えば、セカンドカー割引・ハイブリッド車割引・新車割引・盗難防止装置(イモビライザー)装備車割引・運転者家族限定特約などが合計12種類もあります。
各種の割引や特約を上手に選択すれば、民間の保険会社に加入した際の保険料よりも掛金を低くすることができるでしょう。
さらに、他の保険会社の自動車保険はノンフリート等級が20等級までしか存在しませんが、全労済では2等級分だけ追加の等級が存在します。
つまり最高等級は22等級です。
このため、他の民間の保険会社よりも保険料を安くできるというメリットがあります。
「マイカー共済の口コミ評判」
全労済のマイカー共済を含む自動車保険について、実際に保険に加入した人の満足を調査した結果が存在します。
公益財団日本生産性本部という団体が、毎年顧客満足度を調査した結果を公表しています。
日本生産性本部が施した2017年度では、利用者が実感した納得感やコストパフォーマンスの評価部門でマイカー共済が5位にランクインしています。
さらに、顧客満足度とロイヤルティでそれぞれ3位を獲得しています。
共済組合は民間企業と比較して加入していない人から見たイメージや知名度は高くありませんが、実際に加入した人の間では満足度が高いことがわかりす。
掛金の金額に対して補償・サービス内容を比較したコストパフォーマンスが高く、お得感が高いと言えます。
全労済の自動車共済は加入者が非常に多いので、インターネット上の掲示板や口コミサイトなどには実際に利用した経験がある人の感想や意見が多く寄せられています。
保険料についての評判ですが、補償内容の割に安いという意見が多く見られます。
ノンフリート等級が22等級まであるので、事故を起こさない人は民間の保険会を利用するよりも保険料を安くすることができたという感想があります。
対物無制限の保険の中で、保険料が安いという理由で選んだ人もちらほらいます。
また、実際に事故を起こした場合の対応ですが、加害者として事故を起こしてしまった際の対応が迅速で丁寧だったという意見が多く見られます。
この加害者になった場合に保険金を請求しないケースであっても、電話で相談したら対応方法を丁寧に説明してもらえたという口コミもあります。
マイカー共済の加入者にとっては、非常に満足度が高いと言えます。
これに対して、被害者の立場で加害者が加入していた全労済に保険金を請求した場合の評判については、担当者の対応方法や保険金が支払われるまでに要する時間の点で不満を感じたという書き込みも見られました。
全労済のマイカー共済は民間の保険会社の保険料と比べると掛金が割安なので、保険でカバーされる範囲やロードサービスの内容に不安を感じる人も少なくありません。
マイカー共済を検討している方であれば、実際に加入した人の意見や評判を参考にすると良いでしょう。
「マイカー共済の見積もり方法」
全労済の自動車共済の掛け金は年齢や過去の事故歴、その他の条件によって違います。
そのため、他社と比較検討する場合には自分の条件での見積もりを取って金額を知る必要があります。
金額を知る方法ですが、専用の電話窓口を利用してオペレーターに口頭で伝えるか、オンライン上で必要事項を入力して試算することもできます。
公式サイトのシミュレーション機能を利用して自動車保険の掛け金を調べる方法ですが、最初に公式サイトにアクセスして共済商品一覧からマイカー共済を選択します。
マイカー共済のページが表示されたら画面中央付近に表示される、「今すぐお見積り・申し込み手続きをする」のボタンをクリックしましょう。
別の画面が表示されるので、画面中央部にある「試算を開始する」のボタンをクリックします。
ボタンをクリックすると質問が表示され、自動車の種類・契約開始日・居住エリア・生年月日などの項目を入力して進みましょう。
自動車のメーカーや型式・登録年月日などの必要事項を選択して進むと、おすすめプランの掛け金の金額が表示されます。
この画面で車両保険や他のオプションなどの条件を変更することが可能で、いろいろな条件で掛金を算出してみることができるようになっています。
試算結果を確認したら、入力した条件でウェブ経由で申し込み手続きを行うことができます。
サイトのシミュレーションでは、未定の項目については「わからない」を入力しても掛金を算出することができますから心配無用です。
ただし、この場合には申し込みの手続きを進めることはできません。
より正確な金額を計算したい場合には、車検証を手元に置いてシミュレーションの画面にすべての項目を入力するようにしましょう。
新たに自動車を購入した場合などでマイカー共済に加入する場合には掛金は試算結果と同じですが、他者の自動車保険からの乗り換えの場合には、以前の保険会社の等級を引き継ぐことにより毎月の負担を低く抑えることができる場合があります。
等級を引き継いだ場合の掛け金の金額については、電話で直接問い合わせてみるようにしましょう。
電話で依頼すれば、無料で自宅住所宛に見積り書を送付してもらえます。
全労済などの共済組合では、民間の保険会社間よりも等級を引き継ぐことができる条件が異なる場合があるので注意が必要です。
全労済では期間限定で見積もりキャンペーンを実施することがあるので、自動車保険の見直しを検討している方であればキャンペーンを利用することができます。