長期の自動車保険契約のメリット
自動車保険は1年単位の契約が原則です。
しかし、保険会社によっては3年間といった長期間の契約期間で保険契約を結べるところもあります。
この長期自動車保険契約には様々なメリットがあります。
ちなみに、これらの長期自動車保険契約を取り扱っているのは国内大手損保会社です。
さて、長期契約のメリットは、まず更新手続きを失念する可能性が少ないことが挙げられます。
1年毎の保険契約では毎年更新手続きが必要です。
しかし、長期契約の場合には3年に1回手続きを行えばいいですから、当然更新手続きを失念する可能性が低くなります。
また、保険料も割安になります。
長期契約の場合には各保険会社によってばらつきはありますが、1年単位の保険契約に比べて期間全体で支払う保険料の総額が3%~5%程度安くなります。
ただし、3年契約や5年契約といっても保険料は年単位で支払うことが可能です。
加えて、ノンフリート等級の適用においても、例えば1年単位の契約の場合、最初の1年目で保険を使い、2年目3年目で保険を使わなかった場合、最初の等級が10等級だったとすれば、7から8等級、そして9等級と変化します。
ちなみに、ノンフリート等級は事故1回で3等級ダウン、無事故1年で1等級アップします。
一方、3年契約で同様に3年間のうち最初の1年目で保険と使い、その後の2年間保険を使わなかったとします。
この場合、3年の契約期間が満了した時点でノンフリート等級の改定が行われます。
この場合、3年間のうち保険を使用した回数と無事故であった年数とを勘案して、保険使用1回で3等級ダウンと保険不使用期間2年間2等級アップと、合わせて9等級となります。
これは同じ保険使用頻度(事故発生頻度)でも、1年契約の場合には2年目3年目が7等級と8等級で保険料が計算されますが、3年契約の場合には10等級で保険料が計算されます。
したがって、3年契約のほうが保険料が安くなります。
一概には言えませんが、同じ保険使用頻度でも3年契約や5年契約といった長期契約のほうが、一般的にはノンフリート等級制度による保険料の割引のメリットを享受しやすくなります。
また、3年契約の場合、契約締結時にゴールド免許を取得してゴールド免許割引の適用を受けていれば、契約期間の3年間に交通違反を犯しゴールド免許でなくなっても、ゴールド免許割引を受け続けることができます。
1年契約の更新の場合には契約更新の際にゴールド免許からブルー免許に変わっていれば、ゴールド免許割引を受けることはできません。
そのため、新規に契約を結ぶ時点でゴールド免許を取得している人にとっては、3年間の保険契約を結んだ方が有利となります。